【地域おこし協力隊員廣田の活動日記】2023年4月30日開催・第一回「蔵市」イベントレポート

地域おこし協力隊員廣田の活動日記
蔵にはお宝が眠っている!?
古い蔵を探索して、まだ使えるものを見つけ出せ!

茅野市地域おこし協力隊・廣田が「蔵市」に密着!

昨年10月に東京から茅野に移住し茅野市地域おこし協力隊としてワークラボを中心に活動中の廣田一太(22)が2023年4月30日に開催された第一回「蔵市」にお手伝いとして密着。今回は地域おこし協力隊という視点から「蔵市」の舞台裏と開催当日の様子をレポート形式でお届け致します。

蔵に眠る品々をお宝として蘇らせるイベント!その名も蔵市

蔵市とは
茅野駅の西口側を盛り上げることを目的として立ち上がった「蔵形集会」(茅野市まちづくり支援事業)が主催するイベントです。諏訪圏域各地の蔵に眠るお宝を、再び必要としている人のもとで活用してもらうために回収し、フリーマーケット形式で販売します。

蔵から回収したものの販売だけでなく、縄文公園や通り沿いにキッチンカーが出店。また、古着屋「LAGOM」の古着詰め放題イベント、古本市、ワークショップなどなども行われ、1000人以上の方々の来場がありました。

蔵市集会・代表の向井さんが思い描く蔵市

蔵市開催にあたり、蔵形集会代表の向井啓祐(合同会社HISOCA代表)さんからこういったお話を聞きました。

向井さん:「俺は数年前に移住をして、茅野でLAGOMという古着屋をオープンしたんだ。でも、茅野には若者がおしゃれをして出かける場所が少なくて、せっかくお気に入りの服を見つけてもらっても着る機会がなかなかないみたいで…。 だから、茅野への恩返しの気持ちも込めて、何か駅の周りを盛り上げるイベントを開催しようと考えてたんだ。今回は、特に西口側のお店や会社に協力をしてもらって、縄文通りやステーションホテルの周りでだれでも楽しめるイベントにしようと考えていて、キッチンカーを呼んだり、この辺の飲食店に食べ物や飲み物も出してもらうと、買い物だけじゃなくて楽しみも増えてると思うんだよね。」

 向井さんの行動力と、人望があるからこそ成せるイベントだったなと、終わってからつくづく思います。このときお話していたことをどんどん実現していく向井さんこそ、本当の意味で地域を起こす人ではないだろうかと思いました。

蔵からお宝を探し出せ!

私がこのプロジェクトに参加したきっかけは、3月の終わりごろに向井さんから声をかけてもらったことです。実は、この仕事は私にとって本格的に地域に出て活動する最初の仕事となりました。
蔵市の準備は、本当に急ピッチでした。
私に課せられた任務は、地域の蔵をめぐる、蔵から回収した品々の掃除、当時キッチンカーを出店してくれる方々へのインタビューとInstagramへの投稿、そして、当日準備でした。

ホコリだらけで蔵の中を捜索!
一番印象に残っている蔵は、塩尻にある上条さんのお宅の蔵です。
かつて農家だった上条さんのご先祖は、大きなお屋敷と蔵を持っていました。
蔵の中には、昔使われていた農具や古い車のカタログ、食器などが雑多においてあります。ものを動かすとすごい埃が立ち、マスクなしではおそらく鼻の穴が真っ黒になるでしょう。

埃をかぶっていること以外はすべて当時のままです。
祠からお薬箱まで出てきます。

その中から再利用できそうなものを、どんどん運び出して軽トラに積み込みます。

回収物の掃除
前述した通り、そのままの状態で売り物になるものはとても少ないです。そこで、「パイセン」こと三浦さんと協力して、雑巾で水拭きしてできるだけ綺麗にしていきます。彼から醸し出されるオーラ故、彼は向井さんをはじめとするみんなから「パイセン」と呼ばれます。
長野の水道水は本当に冷たいですね…。
掃除中に長野日報さんの取材も来て、背中だけ長野日報に載ることに成功しました。
これまでの人生では、あまりメディアに載ったことがなかったので少しうれしかったです。

2023年4月25日「長野日報」より引用

出店者インタビュー
蔵ブースのほかにも、8つのキッチンカーがお店を出してくれます。

どんなお店が何を売るのか、それを発信すべくInstagramに投稿しました。
これが一番難しく、もっとうまくやれただろうと思うところが多々あります。
アポを取って、当日のメニューやおすすめ、こだわりなどを聞いて回りました。諏訪圏はおしゃれなお店が多く、それぞれがこだわりをお持ちなので、お話を聞くのがとても楽しかったです。
投稿は下記URLから見ることができます。
https://www.instagram.com/chino_kuraichi/

あいにくの雨からのスタート

朝からトラブル続きのスタートでした。
久しぶりの大雨が朝から降っており、スタートを1時間遅らせることに…
雨脚が弱まって来てからテントの設営などを行います。
テントを開いてみると「思ったより小さい!」それもそのはず、借りてくるサイズを間違えていたようで、2x2mが2個と3x3mが6個のはずが、1.5×1.5mが4個紛れ込んでいます。慌てて正しいサイズをとりに向かいました。
ちなみにイベント用のテントは市役所から借りることができます。

力仕事は苦手だけど頑張ります!

蔵からの回収品は2つのブースに分けて販売します。
そのためにまずはLAGOMにおいてある回収品を運ばなければなりません。
中にはタンスや足踏みミシンなど非常に重いものもあります。
人手がたくさんあってよかったです…

並べ終わるころにはちらほらとお客さんが見え始めました。
1時間遅れるというアナウンスはInstagramでしかしていないため、それを見ていない方は時間通りにいらっしゃいます。広告媒体が統一されていないので仕方ありません。

いざ販売!

パイセンと一緒に蔵の回収物販売ブースで、販売スタッフをしました。おつりや売上記録用のノート、値札の確認をして準備は万端!
準備ができたら、あとは販売です。ほかのお店もどんどんとオープンしていきます。
本日の出店者さんたちには事前にインタビューをしているのですが、どこも商品にすごくこだわりのあるお店ばかりのため、魅力的なお店がたくさんあります。


まだ少し雨が降っているため、古本市をやる「ワークラボ八ヶ岳&まちライブラリー」は遅れての参加になります。
全く関係ない自慢ですが、僕は出店用の大きめのテントを一人で張ることができます。誰も見ていない場所で一人、誇らしげにワークラボ用のテントを張っていました。

天候がすぐれないにもかかわらず、たくさんのお客さんがいらっしゃって、すごい勢いでモノがなくなっていきます。
特に人気だったのは、行李(籠)や、状態の良い缶など、収納になりおしゃれなものです。 逆に、家具や食器など重くて持ち帰りにくいものはなかなか売れませんでした。

お昼時になると飲食店が特に賑わいを見せます。
販売スタッフも交代でお昼ご飯を食べます。本当は全部回りたいところですが、時間もないので、私はチェルビアットさんの鹿肉バーガーをいただきました。

14時を過ぎるとピークが過ぎて人通りが少なくなってきます。お客さんが来ないと正直なところ販売スタッフは非常に暇です。品数が少ないと残り物感が出てしまい、なかなか売れません。
今回、「ものを売る」ということを通して気がついたのは、自分がおすすめだと思っているモノ以外を売るのが本当に難しいということです。どこかに「これはぼろぼろすぎてもう使えないなぁ」とか「本当にこんなものを買う人がいるのか」などという気持ちがあると、売るのが後ろめたくなってしまうのです。それぞれの価値観があり、買い手なりの使い道があるというのに余計なお世話ですよね。
そんなこんなでそこからは特に大きな出来事もなく、残ったものもあまり売れずに終了の時刻が近づいてきました。

蔵市を終えて

食べ物を出していたお店は、ほぼほぼ完売らしく、やはりこういったイベントは内容も大事だけれど、五感で楽しめるものが重要なのだと感じました。
しかし、足を運んでもらうためにはコンテンツも魅力的である必要があると思います。蔵市は、若者も移住者も地元の人も誰でも魅力を感じるに足るコンテンツだったのでしょう。
問題は第2回です。1回目というのはみんな良いイメージを持ってやってきます。ここでそれに答えられたかどうかが今後の蔵市の命運を握ります。
個人的な体感としては、そのイメージを超えられるものではなかったと感じています。そう考える要因としては、「飲食店の値段の高さ」「一部の蔵の商品の魅力の無さ」です。
簡単に書くと厳しい言い方になってしまうため説明をつけると、「値段の高さ」に関しては、どこもこだわりを持ったお店がおおく、私たちが自信を持っておすすめできる店舗を集めているため、金額設定も高くなってしまいます。しかし、若者層なども呼びたいのであれば、価格帯をもう少し下げる必要があるでしょう。
「魅力のなさ」は、魅力のあるものから売れてしまうので結局仕方のない側面もあります。こちらを改善するためには、蔵から回収してくるときに、より魅力のあるものだけを厳選してくる必要があります。
蔵形集会は上記のような、第一回を通して得た経験から、より大規模で魅力的な蔵市を開催できるよう、すでに第2回を企画中で、そう遠くないうちに第2回を開催するそうです。

今回のレポートに利用した写真は、「やまぐちなおと」さんにとっていただいたものがほとんどです。よかったらインスタ覗いてみてください。素敵な写真がたくさんあります。
やまぐちなおとさんInstagram:https://www.instagram.com/mononome.12/

以上、【地域おこし協力隊員廣田の活動日記】第一回「蔵市」イベントレポートでした。

また次回のイベントレポートでお会いしましょう。

文責:廣田一太(茅野市地域おこし協力隊)